庭には「朴(ほう)の木」があります。この朴の木、「神様の木」とも呼ばれていて、とても大きな真っ白な花を開かせます。気品高い、なんともいえないかぐわしい香りを放ちます。
詩人の坂村真民先生の「朴」についての詩をご紹介します。
「朴」
朴を見ると
わたしは胸を張って歩く
もう
不遇不遇せず
孤独を孤独としない
この木のいのちが
わたしを勇気づけ
わたしを奮起させるからだ
葉の落ちた
朴もよし
花薫る
朴もよし
ああ
朴よ
わたしはお前をよき友として
こころを動ぜず
生きてゆこう